図書室


☆おすすめ図書☆

 ここに紹介する本は、日本国憲法のことや平和の問題を身近な言葉でわかりやすく伝えています。
 何気ない言葉の中に大切な真実がたくされています。
ぜひ、あなたも手にとって考えてみてください。

 

「アベノミクスによろしく」New!
明石 順平
インターナショナル新書(2017年10月)
定価740円(+税)
********コメント********
 「名前はみんな知っている…中身はみんなわかっていない」「それがアベノミクス」(本書より)
 本書は、安倍政権肝いりの経済政策である「アベノミクス」のペテンを国の統計資料等によって明快に暴いています。
  実質賃金大幅下落で国内消費はリーマンショック時を超える下落率を記録、実質GDP成長率は民主党政権時代の約3分の1、算式を恣意的に変更してGDPをかさ上げ、年金運用資金や日銀マネーを使った株価のつり上げ、超特大の副作用をもたらす異次元金融緩和等々。
  国民を欺くアベノミクスの正体、周知できれば安倍政権打倒はいよいよ現実味を帯びてきます。
  安倍政権にとどめを刺す力を反安倍勢力に授ける一冊です。

 

「檻の中のライオン」New!
楾 大樹
かもがわ出版(2016年6月)
定価1300円(+税)
********コメント********
 憲法と聞くとなんだか難しそう…と思われがちですが、この本を一読するとびっくりするほどスッと理解ができます。それは、この本がほかの数多ある憲法解説本と異なり、「権力」をライオンに、「憲法」を私たち主権者が作ったライオンの檻にたとえ、楽しいイラストと一緒にわかりやすく立憲主義の解説をしているからです。
 お子さんや若い世代の方にもわかりやすい憲法入門書です。この本と一緒に、檻の中のライオンの紙芝居もあれば、ご家庭でも楽しいミニ憲法学習会ができます。

 

「日本国憲法 9条に込められた魂」
鉄筆 編
鉄筆(2016年3月)
定価500円(+税)
********コメント********
 憲法9条誕生の知られざる真実
 安倍首相が臨時国会での改憲発議に言及するなど、憲法9条を守るたたかいはいよいよ正念場を迎えようとしていますが、そもそも憲法9条がどのようにしてつくられたのか、重要な事実があまり知られていません。
  自ら軍隊を捨てることで世界の平和秩序をつくるという覚悟と決意のもと、新憲法制定にあたり戦力の不保持をマッカーサーに進言したのは、当時の内閣総理大臣幣原喜重郎でした。そして、秘書官の平野三郎が、生前の幣原から聞かされていた詳しいいきさつをまとめた資料を掲載するのが、本書です。 「非武装宣言ということは、従来の観念からすれば全く狂気の沙汰である。…だが…何人かが自ら買って出て狂人とならない限り、世界は軍拡競争の蟻地獄から抜け出すことができないのである。これは素晴らしい狂人である。世界史の扉を開く狂人である。その歴史的使命を日本が果たすのだ。」
 原子爆弾の登場により、軍拡競争の行き着く先が核戦争であると危惧した当時の幣原首相をして、このように決意させ、行動に駆り立てたのは、平和を心から願う日本国民の決意と覚悟にほかなりません。
 押しつけ憲法論は、真実に反する改憲派の詭弁であり、正しく国際平和を誠実に希求した当時の日本国民を愚弄するものです。
  9条に込めた先人たちの決意を、私たちの代で放棄するわけにはいきません。
  平和のバトンを受け取った私たち自身が9条を守り抜く決意を新たにするためにも、是非、ご一読を。

 

「憲法カフェへようこそ〜意外と楽しく学べるイマドキの改憲〜」
明日の自由を守る若手弁護士の会 編著
かもがわ出版(2016年5月)
定価1200円(+税)
********コメント********
 喫茶店やお茶の間などの身近な場所で憲法の話をする取り組み、「憲法カフェ」。明日の自由を守る若手弁護士の会(あすわか)が、憲法カフェに参加する機会がなかなか持てずにいる方のために、本を読むことによって憲法カフェを体験してもらいたいという思いから作成したのが本書です。憲法カフェ未経験者の方にはもちろん、経験者の方にも、復習、またはご自身が憲法カフェ講師をするための参考書としておすすめします。

 

雑誌「世界」2018年6月号 
岩波書店(2018年5月)
定価850円(+税)
********コメント********
  雑誌『世界』の6月号に『憲法9条は誰が発案したのか。ー幣原喜重郎と平野文書ー』という歴史学者の笠原十九司氏の論文が掲載されています。9条が押し付けられたものではなく、戦争の悲惨を味わされた民衆の怒りと悲しみを踏まえた幣原の平和への思いからの発案であることがはっきりとわかる論文です。是非、一読をお薦めします。

 

「けんぽうのえほん あなたこそたからもの」
伊藤真 著
垂石眞子 絵
大月書店(2015年5月)
定価1,300円(+税)
********コメント********
  護憲派の論客として活躍中の伊藤真さんが、憲法を幼い子供たちにも知って欲しいとの熱い思いから書き下ろした絵本です。条文の文言をそのまま引用するのではなく、憲法の背景にある基本的な理念(個人の尊重、平和主義、民主主義など)を、子供でも理解できるような平易な言葉で一つ一つ説き起こし、垂石眞子氏の親しみやすい、かわいらしいイラストと相まって、子供のための憲法入門として決定版といえる出来映えとなっています。「ひとりひとりに、かけがえのないいのちと こころがある。ほかのだれともくらべられない。あなたは、せかいでたったひとりの、たいせつなそんざい。あなたこそ、たからもの。 それを、わすれないで。」(本書より)

 

「自民党改憲案を読み解く」 
長谷川一裕 著
かもがわ出版(2013年5月)
定価1,050円(税込)
********コメント********
 自民党は2012年4月に日本国憲法改正草案を発表しました。憲法は国のあり方を決める最高法規です。これを全面的に改定し、自民党がめざす国とは何か?国防軍の創設が意味するものは何か?人権や福祉はどうなるのか?自民党の危険な国家像を明らかにする本です。

 

「安倍政権と日本政治の新段階
       新自由主義・軍事大国化・改憲にどう対抗するか」
渡辺治 著
旬報社(2013年5月)
定価1,260円(税込)
********コメント********
 改憲に並々ならぬ執念を燃やす安倍政権。では、そもそも安倍政権をつくった2012年総選挙とは何だったのか、選挙後の政治構造はどうなっているのか、安倍政権が追及する新自由主義・構造改革と軍事大国化・改憲の道とは何なのか。これらを明らかにし、安倍政権の戦略に対向する運動の課題を明らかにした本です。

 

「戦後史の正体 1945−2012」 
孫崎 享 著
創元社(2012年7月)
定価1,575円(税込)
********コメント********
 憲法・平和の問題を考えるときに理解しておくべき重要なテーマの一つとして日米関係が挙げられるでしょう。本書は、元外務省、国際情報局長の筆者が、戦後70年近くにわたる日米関係を、「米国からの圧力」を軸に読み解いた意欲作です。米国からの様々な圧力・干渉に対して、歴代の首相が、「対米追随」路線か、「自主」路線かという観点から分析されていて大変スリリングな内容です。特に吉田茂、岸信介など意外な評価を与えられており興味深く読めます(どのように意外かは読んでみてのお楽しみ・・・)。著者自身が「高校生でも読める」ことを目指したというだけあって、高度な内容を扱いながらも、とても読みやすく書かれていて、お勧めの一冊です。

 

「えほん日本国憲法」 
絵・文 野村まり子  監修 笹沼弘志
明石書店(2008年8月)
定価1,680円(税込)
********コメント********
  憲法は、私たち国民1人1人が「しあわせに生きるための道具」です。憲法を本当に変えていいのかを考えるためには、まず日本国憲法を知ることが大切です。私たちの命とくらしに欠かせない憲法の魅力をやさしい絵とわかりやすい解説で紹介する絵本です。 

 

「市民に選挙をとりもどせ!」 
小沢隆一・田中隆・山口真美 編著
大月書店(2013年6月)
定価 1,890円(税込)

********コメント********
 なぜ私たちの声は国会に届かないのか?
 大きな原因は、4割の得票率で8割の議席を第一党に与える小選挙区制と国民を選挙から遠ざける「べからず選挙法(=公職選挙法)」の2つです。選挙制度と公職選挙法のカラクリを解き明かし、国民の声が届く国会と選挙の自由の実現の方向を示す本です。

 

「なぜ4割の得票で8割の議席なのか
    〜今こそ、小選挙区制の見直しを」  

上脇博之 著
日本機関誌出版センター(2013年3月)
定価 900円(税込)

********コメント********
 自民党と公明党は2012年総選挙で3分の2を超える議席を獲得しましたが、自民党は比例代表区では26%の支持しか得ていません。では、なぜ圧勝したのか。そこには、4割の得票率で8割の議席を獲得できる小選挙区制のカラクリがあります。今、あらためて小選挙区制の是非を問う本です。

 

「議員定数を削減していいの? ゼロからわかる選挙のしくみ」  
上脇博之 著
日本機関誌出版センター(2011年2月)
定価 1,000円(税込)

********コメント********
 二院制の要請、権力分留性・議院内閣制からの要請、国民主権・議会制民主主義からの要請、「投票価値の平等」からの要請など、憲法が求める選挙制度とは何かを解き明かし、今の選挙制度の問題点をわかりやすく解説した本です。

「学習の友ブックレット20
  比例削減・国会改革 だれのため?なんのため?」 

自由法曹団 編著 
学習の友社 600円(税込)

********コメント********
 民主主義にかかわる問題を、みなさんとともに考えるために作られたブックレットです。第1部では、いますすんでいる国会改革と登場するであろう衆議院比例定数削減をめぐる問題の全体像を解明。第2部では、学習会などでよく質問がでるポイントをコンパクトにまとめています。学習会のテキストとしてもおすすめ
です。

「憲法9条と25条 その力と可能性」
 かもがわCブックス14 

渡辺 治 著 
かもがわ出版 1,785円(税込)

********コメント********
 憲法はどんな日本をつくったのか、どんな社会をめざすのか?そもそも憲法は現実を規制する力となりうるのか。
 国民投票法施行まで1年に迫った今、憲法9条・25条を軸に戦後日本の二つの流れの対決の歴史を俯瞰し、平和と貧困問題を結びつけて、新政権下での運動を示す。 

「なくそう!ワーキングプア 労働・生活相談マニュアル 
 実践・職場と権利シリーズ 12」 

自由法曹団 編著 
学習の友社 1,000円(税込)
 *注文数により割引きあり

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 過酷かつ不安定な労働条件で働かされる非正規の労働者の抱えるさまざまな悩みにスポットを当てているブックレットです。
 ワーキングプア問題をはじめ、非正規労働者の労働問題と生活問題(生活保護・債務整理など)について、分かりやすい事例式Q&Aでまとめられています。
 実践的かつコンパクトにまとまった内容ですので、各種学習会のテキストとしてもおすすめ
です。

「軍が平和をつくるんだって?アフガニスタンで起こっていること」 
日本国際ボランティアセンター 著 
日本国際ボランティアセンター  500円(税込)

********コメント********
 軍隊による人道支援。あまり聞いたことのないこのことは、現在、アフガニスタンやイラクで現実に実施されています。日本政府も、イラクのサマーワに「復興・人道支援」を目的として自衛隊を派遣しました。しかし、なぜそもそも国連機関やNGOではなく「軍隊」が「人道支援」を行わなければならないのでしょうか。その意味や問題点を、9.11以降のアフガニスタンの復興プレセスを概観しながら、活動地において実際に直面してきた立場から解き明かします。
 また、2005年11月28日に実施された、シンポジウム「アフガニスタン 軍事文化からの脱却」の記録も掲載しています。 

「戦争って、環境問題と関係ないと思ってた」 
田中 優著 
岩波ブックレット 504円(税込)

********コメント********
 「レジ袋は要りません」「待機電力は使わないように」「ゴミを減らそう」など、私たち一人ひとりが、地球にやさしくエコなことを心がけて、日々様々なことを実践していても、戦争を許してしまえば環境は徹底的に破壊されてしまう。この本では、戦争や軍事開発による環境問題、戦争をカネに変える方法などを取り上げて解説。戦争を起こさず、戦争に加担しないですむ方法として、NPO(非営利)バンクをはじめ、環境を守り、戦争を許さない多様な実践もあわせて紹介している。 

「ストップ『海外派兵恒久法』 ―それは海外派兵自動マシーンです―」 
日本平和委員会 編集・発行 
150円(税込)

********コメント********
 日本平和委員会が発行している「海外派兵恒久法」についてのパンフレットです。いま海外で自衛隊がやっていることは何か?派兵を恒久化する法をつくることで何がねらわれているのか?なぜこういう動きがでてくるのか?“海外で戦争する国”にさせないために自分たちにできることはなにか?などをわかりやすく解説しています。学習会のテキストとしてもおすすめです。

「消えゆく自由 
― テロ防止に名をかりた合衆国憲法への無制限な攻撃 ―」 

ナット・ヘントフ著  松本 剛史訳 
集英社 2100円(税込)

********コメント********
 国家権力やテロの脅威に屈した結果、市民的自由が奪われたアメリカ社会の実態を告発した本。
 この本で紹介された言葉です。「オサマ・ビン・ラディンが私たちの市民的自由を制限できるわけではない。それができるのは私たち自身だけです。アルカイダは私たちの自由を奪うことはできない。唯一それができるのは私たちです・・・この国の本質的な性格が変化するとすれば、それはひとえに、私たちがその変化を許すかどうかにかかっているのです」(マーティン・エスパーダ・マサチューセッツ大学教授)
 この本が発するメッセージは、表現の自由が脅かされている日本の現状に対する警鐘でもあります。国家権力が介入し、あるいは右翼が映画の上映や集会の開催を妨害したとしても表現の自由を私たちから奪い去ることはできません。しかし、私たち自身が表現の自由を投げ出すならば、私たちは確かにそれを失うことになるのです。

「ルポ貧困大国アメリカ」 
堤 未果著
岩波書店 735円(税込)

********コメント********
 米国野村證券に勤務中、9.11同時多発テロに遭遇した著者は、現在ジャーナリストとしてニューヨーク―東京間を行き来しながら活躍している。
 本著では、教育、医療、戦争にまで及ぶ極端な「民営化」によって、貧困層は最貧困層へ、中流層は貧困層へと転落する、アメリカ社会の急激な二極化の実態を明らかにする。人々の苦難の上でいったい誰が暴利をむさぼっているのか。追いやられる人々の肉声を通して、その現状を報告する。この流れに抵抗する術はなにか?米国を追随する日本への警鐘がきこえてくる。

「検証 日本の貧困と格差拡大 ―大丈夫?ニッポンのセーフティネット」 
日本弁護士連合会
日本評論 3150円(税込)

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 貧困問題について解説されるているだけでなく、今後の課題についても論じられています。
 現代日本の貧困の実態、その背景にある構造的問題から始まり、我が国の社会保障制度の仕組み、セーフティーネット拡充に向けた全国の取り組み、諸外国の生存権保障の現状、あるべきセーフティーネットへの提言など、貧困問題をしっかり学びたい方におすすめです。

「格差・貧困と生活保護 ―「最後のセーフティネット」の再生に向けて」 
杉村 宏著
明石書店 1890円(税込)

********コメント********
 格差・貧困問題を生活保護の観点から解説した書籍です。生活保護制度実務の基本から、生活保護制度が貧困の防波堤としての役割を持っていること、それが今解体の危機にさらされていること等がとてもわかりやすく書かれています。
 生活保護の側面から貧困問題を学びたい方は必読です。

「今こそ学校で憲法を語ろう」 
渡辺 治編著  佐藤 功編著  竹内 常一編著
青木書店 1680円(税込)

********コメント********
 
力まず、恐れず、柔らか思考で―憲法を学校に“呼び込むアイディア”満載。
 国民投票法成立で「何ができて何ができないか」を明快に解説。
 社会科の授業はもちろん、他教科でもホームルームでも総合でも、みんなでワイワイ「よってたかって」憲法を語りあう、豊かな実践例を紹介。学校のなかで、憲法を実践していくために。 

「報道が教えてくれないアメリカ弱者革命―なぜあの国にまだ希望があるのか (単行本) 」 
堤 未果著
海鳴社 1680円(税込)

********コメント********
 若者、元兵士、マイノリティ、母親・・・、弱くて強い人々が、今アメリカを揺るがしはじめた・・・。
 世界の富の4分の1以上を収めながら、飢餓人口が3100万人に達し、2億3000万丁もの銃が国内に散乱しているというアメリカ。貧困層をターゲットとした軍のリクルート活動、戦場から帰国後、PTSDになって仕事にも就けず治療も受けられずホームレスとなる「退役ホームレス」の増加。 
 貿易センタービルに隣接するビルで勤務中に9・11を体験した筆者が、その驚くべき実体を活写する。読みやすい文章で一気に読めます。

「夕凪の街 桜の国」 
こうの史代作
双葉社 840円(税込)

********コメント********
 第1部の「夕凪の街」は、終戦から10年後の広島の原爆スラム("夕凪の街")が舞台。被爆しながらも生き延びた女性の姿を描いています。第2部の「桜の国」は、原爆症で祖母と母親を失った被爆二世の女性が、父親との交流を通じて原爆という過去と向き合う話です。
 日常生活の中でふっと思い起こされる「忘れることのできない記憶」となって、原爆の恐ろしさと悲しさがまとわりつく。そうした記憶と向き合いながら生きる主人公たちを支えるのは、「生きたい」という人の強い願いとやさしさです。悲惨な原爆を正面から描きながら、作者のみずみずしい感性と人に対する暖かな眼差しが深く心にしみる秀作となっています。「生きとってくれて、ありがとうな」という言葉がいつまでも心に残る作品でした。
 この作品は田中麗奈、麻生久美子主演で映画化され、07年7月28日公開。監督は「半落ち」「出口のない海」などの佐々部清。

「歌文集 九条署名の一年」 
蓑輪 喜作著 
光陽出版社 1,000円(税込)

********コメント********
9条の会・こがねいの蓑輪さんは、ご自宅のそばにある公園を歩き、公園を訪れた人ひとりひとりと対話し署名をお願いするという、とてもユニークで、かつなかなか真似のできない方法で、九条署名を集めてこられました。こうして集められた署名は、これまでになんと、5300筆を超えています。
本書では、実感のこもった歌を通して蓑輪さんの熱意をひしひしと感じることができ、平和への思いを新たにさせられます。

「エコシフト チャーミングに世界を変える方法(新書)」 
マエキタ ミヤコ著
講談社 777円 (税込)

********コメント********
エコシフトとは、経済の仕組みを大量生産・消費型から環境重視型に変えていくこと。著者はコピーライター。「100万人のキャンドルナイト」、反戦プラカード゙を塗り絵にした新聞広告、貧困解消のためのホワイトバンドなど、さまざまな企画を成功させています。本作には、世の中の幅広い層にわかりやすくアピールし、運動をひろげていくための工夫や実践例が数多く紹介されており、新しいアイディアを見つけられるでしょう。

「憲法九条を世界遺産に (新書)」 
太田 光著 中沢 新一著
集英社 693円 (税込)

********コメント********
実に、日本国憲法とは、一瞬の奇蹟であった。それは無邪気なまでに理想社会の具現を目指したアメリカ人と、敗戦からようやく立ち上がり二度と戦争を起こすまいと固く決意した日本人との、奇蹟の合作というべきものだったのだ。しかし今、日本国憲法、特に九条は次第にその輝きを奪われつつあるように見える。この奇蹟をいかにして遺すべきか、いかにして次世代に伝えていくべきか。お笑い芸人の意地にかけて、芸の中でそれを表現しようとする太田と、その方法論を歴史から引き出そうとする中沢の、稀に見る熱い対論。

「9をまく SOWING NINE (単行本)」 
9LOVE (くらぶ) 編集
大月書店 1049円(税込)

********コメント********
ダグラス・ラミスとヴァンダナ・シヴァは9を食べ、鶴見俊輔が9からのぞく、辻信一と坂本竜一は9ールダウン。平和憲法9条のすごさに気付いちゃった集団「9LOVE」による、憲法9条に息を吹き込むムーヴメント。

「国民投票法=改憲手続法案の「カラクリ」 学習の友ブックレット 15」
自由法曹団編
学習の友社 600円(税込)

********コメント********
9条を中心とする改憲の危険性や、今秋(2006年)に迫った国民投票法案の理不尽さを訴える一冊。
改憲派が国民投票を有利に進めるうえで国民投票法に組み込んだ「仕掛け」や「細工」について、Q&A形式で分析・検討・批判します。

「あなたと考える憲法・国民投票法 見つめよう子どもの未来 へいわの灯火ブックレット 1」 
杉井 静子著
ケイ・アイ・メディア 本体600円(税別)

********コメント********
本当に、改憲は必要なのでしょうか。私たちの声がきちんと反映された改憲ができるのでしょうか。さしせまった課題となっている国民投票法について検討し、改憲の中身の部分について考察します。

「この国が好き」
鎌田 實 著 木内 達朗 イラスト 
 マガジンハウス  1000円(税込)

********コメント********
「60年間、ひとりも戦場で死んでいない。ぼくたちの国、すごいのです」。切々とつづられた「戦争をしない国」賛歌。永六輔、池田香代子さんとの痛快無比の「憲法談話」、池田香代子さんによる新訳・日本国憲法(抜粋)付き。改憲論議に一石を投じる、非戦の誓い!

「憲法が変わっても戦争にならないと思っている人のための本」
高橋 哲哉著 斎藤 貴男著
日本評論社  本体1400円(税別)

********コメント********
変える?変えない?その前に、これだけは知っておこう。経済、歴史、軍事、ジャーナリズム、政治、哲学、憲法学。これを知らないと、「今起きつつあること」の本当の意味はわからない。井筒和幸、室井佑月、森永卓郎、こうの史代ほか多彩な執筆陣がわかりやすく解き明かす。

「井上ひさしの 子どもにつたえる日本国憲法」
井上 ひさし著  いわさき ちひろイラスト
講談社 1000円(税込)

********コメント********
「憲法ってなに?」と聞かれたときのために、日本国憲法の前文と第9条をもとにした「絵本」と、実際に小学生に話した内容を再録した「お話」。憲法の大切さを子どもたちに伝える、井上ひさしの新しい試み。

「憲法を変えて戦争へ行こう という世の中にしないための18人の発言」
井筒 和幸著 木村 裕一著 黒柳 徹子著 辛酸 なめ子著 中村 哲著 半藤 一利著 松本 侑子著 美輪 明宏著 森永 卓郎著 吉永 小百合著
岩波書店  500円(税込)

********コメント********
憲法を変えるかどうか、特に「戦わないこと、軍隊を持たないこと」を明記している9条をどうするのかが問われている。9条の理念、底力、可能性とは。多彩なメンバーが、それぞれの体験から熱い思いを語る。

「憲法九条、いまこそ旬」
井上 ひさし著 大江 健三郎著 小田 実著 梅原 猛著 奥平 康弘著
岩波書店 504円(税込)

********コメント********
「改憲」の動きの中で論議の中心になっているのが憲法九条。「九条の会」の呼びかけ人である9人が各々の体験とともに熱く語る。

「憲法「改正」だれのため?なんのため? 学習の友ブックレット 14」
憲法会議・自由法曹団 編
学習の友社 500円(税込)

********コメント********
現実の問題となった憲法「改正」のねらいをズバリ解説!
(1)憲法「改正」のほんとうのねらいをわかりやすく解説する「読み合わせ論文」、
(2)「改憲されたらどうなる?」などの疑問にこたえるQ&A・10問、
(3)憲法を勝ちとってきたたたかいの紹介(朝日訴訟など)
などの内容で、職場地域の憲法学習テキストに最適です。

「やさしいことばで日本国憲法―新訳条文+英文憲法+憲法全文」
池田 香代子訳 C.ダグラス ラミス監修・解説
マガジンハウス 1000円(税込)

********コメント********
国民主権、世界平和、基本的人権…憲法のもっとも大切な条文(前文、1、9条、3、9、10章)を、英文憲法をもとに中学生でも理解できるよう新たに訳出。 

「9条の消えた朝」
連合通信編集部原案・編集 小桜広太画
連合通信社 300円(税込)

********コメント********
改憲に賛成していた青年が、未来の日本へタイムスリップし、市民生活が抑圧された改憲後の世界を体験してくるストーリーです。漫画で改憲の危険性がよく分かる一冊です。

「茶色の朝」
フランク・パブロフ物語 ヴィンセント・ギャロ絵 高橋哲也メッセージ 藤本一勇訳
大月書店 本体1000円(税別)

********コメント********
ファシズムは、どんな風に人々の日常に入り込んでいくのか?
ファシズムを防ぐためには何が必要か?
2002年春、フランスのルペン・極右政権の成立にノンを突きつけたフランスのベストセラー寓話です。

「日本は、本当に平和憲法を捨てるのですか?」
C・ダグラス・ラミス著 まや・ラミス訳 ヒロンベリー絵
平凡社 本体1000円(税別)

********コメント********
「第9条を捨てることは、他国の人を戦争で殺す権利を自衛隊に与えるということです。
これは、日本国民が、ほんとうに望んでいることでしょうか。
まだ間に合います。もう一度、ここで考えてみませんか。」

「戦争のつくりかた」
りぼん・ぷろじぇくと マガジンハウス出版 本体600円(税別)
戦争のつくりかた← 詳細はこちらへ!

********コメント********
この絵本は、有事法案の成立を止めようと呼びかけるネットワークの中から生まれました。
「わたしたちは、未来をつくりだすことができます。戦争しない方法を、えらびとることも。」
これが、この絵本のメッセージです。



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